「スマホ代が高すぎる…そろそろ格安SIMに乗り換えようかな」
そう思って調べ始めると、「格安SIMはやめとけ」「デメリットが多い」という声が気になる方も多いのではないでしょうか?
たしかに、格安SIMには通信速度やサポート体制など、大手キャリアとは異なる注意点があります。
しかし、デメリットの中身を正しく理解し、対策を知っていれば、後悔のない乗り換えも十分可能です。
本記事では、格安SIMの主なデメリットと「やめとけ」と言われる理由をわかりやすく解説。さらに、それを回避する方法や、後悔しない選び方も紹介します。
毎月のスマホ代を抑えたい方、乗り換えを検討している方はぜひ参考にしてください。
格安SIMのデメリットとは?契約前に知っておくべき落とし穴

格安SIMは「スマホ代をとにかく安くしたい」という人にとって魅力的な選択肢です。月額1,000円台から利用できるプランも多く、大手キャリアと比べて数千円単位での節約が可能になります。
しかし、契約前に必ず知っておくべき“デメリット”も存在します。知らずに契約してしまうと「こんなはずじゃなかった…」と後悔する可能性も。ここでは、格安SIMの代表的なデメリットを6つ紹介します。
データ通信が遅くなる時間帯がある
格安SIMは、ドコモ・au・ソフトバンクといった大手キャリアの回線を借りてサービスを提供しています。そのため、回線が混み合う昼休み(12時〜13時)や夜の時間帯(18時以降)には、通信速度が大幅に低下することがあります。
特に都心部や駅周辺など利用者が多いエリアでは影響を受けやすく、動画視聴やSNS閲覧がスムーズにできないこともあります。
通話かけ放題プランが少ない・高い
格安SIMはデータ通信中心のプランが多く、通話に特化したプランはオプション扱いになっていることが一般的です。
「1回5分かけ放題」「月60分まで通話無料」といったオプションはあるものの、通話を頻繁に利用する人にとっては割高に感じる場合もあるでしょう。専用アプリの使用が必要になるケースも多く、使い勝手の面でも注意が必要です。
実店舗やサポート体制が乏しい
大手キャリアに比べて、格安SIMは実店舗の数が圧倒的に少ないのが現状です。申し込みから設定、トラブル対応まで、基本的にはすべてオンラインで完結させる必要があります。
「スマホに詳しくないから店頭で相談したい」「トラブルがあったら直接話したい」という方にとっては大きな不安材料となるでしょう。
キャリアメールが使えない
格安SIMに乗り換えると、「@docomo.ne.jp」「@ezweb.ne.jp」「@softbank.ne.jp」などのキャリアメールは使えなくなります。
最近ではGmailやYahoo!メールなどのフリーメールを使う人も多いため問題ないという声もありますが、キャリアメールを登録しているサービスや連絡先が多い人は注意が必要です。
LINEの年齢認証・ID検索ができないことも
一部の格安SIMでは、LINEの年齢認証ができず、「ID検索」が使えないケースがあります。これは、LINEが大手キャリアと連携して年齢確認を行っているためです。
友達追加やQRコード読み取り、電話番号による検索はできるため日常使用には困りませんが、ID検索が必須な場面がある方は要チェックです。
iPhoneとの相性・使えない機能がある?
格安SIMとiPhoneの組み合わせは基本的に問題なく利用できますが、一部の古いiPhoneや特殊モデルでは、テザリングやSMS機能が使えないこともあります。
また、動作保証対象外となっている機種もあるため、契約前にMVNO公式サイトで「動作確認端末一覧」を必ず確認しましょう。
以上のように、格安SIMには大手キャリアと比べて不便に感じる点もありますが、事前に理解しておくことで対策も可能です。次のセクションでは、こうしたデメリットをどう回避するかを具体的に紹介します。
格安SIMのデメリットを回避する5つのポイント

格安SIMにはいくつかの注意点がありますが、それらを正しく理解して対策を講じることで、快適に利用することが可能です。ここでは、格安SIMの代表的なデメリットを回避するために押さえておきたい5つのポイントを紹介します。
回線タイプ(ドコモ/au/ソフトバンク)を確認する
格安SIM各社は、大手キャリアの回線(ドコモ・au・ソフトバンク)を借りてサービスを提供しています。
スマホ端末によっては、特定の回線にしか対応していないケースもあるため、契約前に自分のスマホがどの回線に適しているかを確認しましょう。
また、エリアや通信品質も回線によって違いがあるため、普段の生活圏で快適に使える回線を選ぶことが重要です。
通信速度が安定している会社を選ぶ
格安SIMの通信速度は、時間帯やMVNO(格安SIM事業者)によって大きく異なります。
回線が混み合う時間帯(お昼や夕方)でもある程度安定した速度を保てるMVNOを選ぶためには、実測データの比較サイトや口コミ、ランキング記事を参考にするのが有効です。
また、「プレミアム帯域」などを提供しているMVNOもあるため、通信品質を重視したい人は検討してみましょう。
サポート・設定がわかりやすい会社を選ぶ
格安SIMは店舗数が少なく、サポートも基本はWebやチャットになります。そのため、公式サイトのマニュアルや設定ガイドの充実度、サポート対応の評判は事前にチェックしておくことをおすすめします。
特にスマホやSIMの設定に不安がある方は、「初期設定済みの端末セット」や「訪問設定サポート」があるMVNOを選ぶと安心です。
iPhoneユーザーは動作確認端末をチェック
iPhoneを使っている方は、契約前にMVNOの「動作確認済端末一覧」を必ず確認しましょう。
格安SIMによっては、iPhoneのモデルやiOSのバージョンによってテザリングが使えなかったり、SMSが正常に動作しない場合があります。
特に中古のiPhoneや海外版(SIMフリー)の機種を使用している場合は、慎重にチェックすることが大切です。
まずはサブ端末で試してみるのもアリ
いきなりメイン回線を格安SIMに切り替えるのが不安な方は、サブスマホやタブレット用のSIMで格安SIMを試してみるのも良い選択です。
最近ではお試し用のプリペイドSIMや、契約期間の縛りがないプランも増えているので、通信速度や使い勝手をチェックしてから本格移行することができます。
これらのポイントを押さえることで、格安SIMのデメリットを最小限に抑え、自分に合ったサービスを選ぶことができます。次のセクションでは、「格安SIMはやめとけ」と言われる理由や、実際に後悔した人の体験談を見ていきましょう。
「やめとけ」と言われる理由は本当?口コミ・後悔の声を調査

格安SIMについて検索すると、「やめとけ」「後悔した」といったネガティブな口コミが出てくることがあります。これから乗り換えを検討している人にとっては、不安を感じる原因にもなりますよね。
ここでは、実際に格安SIMを利用した人の口コミや失敗談を調査し、本当に「やめとけ」と言われるだけの理由があるのかを掘り下げていきます。
「やっぱり遅い!」速度に対する不満の声
もっとも多く見られる不満が、通信速度に関するものです。特にお昼の時間帯や通勤時間帯など、利用者が集中する時間帯に「ページが開かない」「動画が止まる」といった声が寄せられています。
とはいえ、MVNOごとに通信の快適さには差があります。回線設備の増強やプレミアムプランの導入をしている会社もあり、一概にすべてが遅いとは言い切れません。
設定が難しくサポートがなくて困った
格安SIMの初期設定は、SIMの挿入やAPN設定(ネット接続設定)などを自分で行う必要があります。これに戸惑ってしまい、「設定できなくて使えなかった」「問い合わせても返信が遅い」といった口コミも見られます。
特にスマホの扱いに不慣れな人にとっては、サポートの薄さが大きな不安要素となるでしょう。
契約後に後悔した人のリアルな体験談
「月額料金が安くなったのは良かったけど、通信が遅すぎて使い物にならない」「LINEでID検索できなくなったのが地味に不便」「留守電や通話録音ができなくて困った」といった、格安SIMならではの不便さに直面して後悔した声も存在します。
しかしこうした体験談を見ると、多くは事前に機能や注意点を確認していなかったことが原因となっているケースが多くあります。
自分に合っていなかったケースとは?
格安SIMは「自分の使い方に合っているかどうか」が非常に重要です。
たとえば、
- 電話をよく使う人 → 通話料が高くついてしまう
- 通信速度に敏感な人 → 混雑時のストレスが大きい
- スマホの設定に自信がない人 → 初期設定でつまずきがち
このように、自分のスマホの使い方と格安SIMの特徴が合っていないと、満足度が下がってしまうのです。
口コミや体験談には、リアルな不満が詰まっている一方で、「対策できたはずの失敗」も多くあります。次のセクションでは、格安SIMがなぜ普及しきっていないのか、その背景にある理由を見ていきましょう。
格安SIMが普及しないのはなぜ?

格安SIMは大手キャリアに比べて圧倒的に安く、うまく選べば月額料金を半額以下に抑えることも可能です。それにもかかわらず、日本ではまだ大手キャリアの利用者が多く、格安SIMのシェアは伸び悩んでいます。
ここでは、格安SIMがなかなか普及しない理由について、ユーザー心理や市場背景から解説します。
安さより安心を求める人が多い
多くの人にとってスマホは生活インフラの一部。多少高くても、安定して使える安心感を重視する傾向があります。
「安いけど遅い」「サポートが少なくて不安」というイメージが強い格安SIMは、特にITリテラシーが低めの層から敬遠されがちです。
そのため、「いま問題なく使えているならわざわざ変えたくない」と考える人も少なくありません。
通信品質への不安が根強い
「お昼にネットが激重になる」「動画がカクカクする」といった声がネット上にあることも、通信品質への不安を助長する要因です。
実際には、事業者によって通信設備や帯域への投資に差があり、格安SIMすべてが遅いわけではありません。しかし、過去の印象や口コミに引っ張られて、選択肢から外されてしまうケースも多いです。
「格安=不便」というイメージがある
格安SIMに対して、「安かろう悪かろう」といった固定観念を持っている人は一定数います。たとえば、
- 実店舗がない
- 設定が難しそう
- サービスが雑そう
こうしたネガティブなイメージが先行してしまい、サービスの実態に触れる前から選ばれにくい状況が続いています。
このように、格安SIMが普及しにくい理由は、サービス自体の問題というよりも、「よく知らない」「何となく不安」といった心理的なハードルによるところが大きいのです。
そこで次の章では、それでも格安SIMを選ぶべきかどうかを、メリットとデメリットを天秤にかけて判断する方法を紹介します。
それでも格安SIMにすべき?メリットと天秤にかけよう

ここまで格安SIMのデメリットやネガティブな口コミを見てきましたが、それでも多くの人が格安SIMに乗り換えて満足しているのも事実です。
重要なのは、「自分にとって何が重要か」を見極めること。ここでは、格安SIMの主なメリットを紹介しながら、デメリットとどう折り合いをつければよいかを解説します。
月額料金はどれくらい安くなる?
格安SIM最大の魅力は、なんといっても月額料金の安さです。たとえば、大手キャリアで月7,000円前後かかっていたスマホ代が、格安SIMに乗り換えることで2,000〜3,000円程度になるケースもあります。
年間で換算すれば、5〜6万円の節約になることも珍しくありません。これは大きな固定費削減効果です。
自分の使い方に合えば満足度は高い
「電話はあまり使わず、LINEやSNS、Web閲覧がメイン」「動画は自宅Wi-Fi環境で見る」といった使い方をしている人であれば、格安SIMで不便を感じることはほとんどありません。
特に通信量の少ないライトユーザーにとっては、通信速度よりもコスパの良さの方が大きな魅力になるでしょう。
デメリットを理解した上で選べば後悔しない
格安SIMは完璧なサービスではありません。しかし、「何ができて、何ができないのか」をきちんと理解し、自分の優先順位に合った事業者を選べば、十分に満足できる選択肢になります。
たとえば:
- 通信速度 → 昼でも比較的安定しているMVNOを選ぶ
- 設定に不安 → 初期設定サポート付きのプランを選ぶ
- iPhone利用 → 動作確認済み端末をチェックしておく
しっかり情報収集した上で選べば、「格安SIMにして本当によかった!」という声も多数あります。
本記事で紹介したデメリットや注意点を踏まえて、自分に合った格安SIMを検討してみてください。
まとめ|格安SIMは「安い」だけじゃない。後悔しないための選び方を
格安SIMは、月額料金の安さが大きな魅力ですが、一方で通信速度やサポート体制などにデメリットも存在します。「やめとけ」と言われる背景には、使い方とのミスマッチや事前の情報不足があることも多いのが実情です。
本記事で紹介したように、格安SIMには以下のようなポイントがあります:
- お昼など混雑時間帯には通信が遅くなる傾向がある
- 通話・サポート・端末の相性には事前確認が必要
- iPhoneやLINEなど、機能制限があるケースも
- 口コミには不満の声もあるが、対策できることが多い
逆に言えば、自分の利用スタイルを見直し、信頼できるMVNOを選べば、スマホ代を大幅に節約しながらも快適に利用することが可能です。
特に今回のような「節約志向」な方にとっては、通信の使い方と優先順位を整理することで、格安SIMが非常に有力な選択肢となるでしょう。
料金だけでなく、通信品質・サポート・動作確認などもチェックしながら、あなたにぴったりの格安SIMを見つけてください。