転職エージェントに登録すると、皆さんのキャリアや希望する職場を聴いてキャリアコンサルタントが適した求人情報を提案してくれます。
ところが提案された案件がどうも自分のイメージしているものと違う、このようなことが起きるかもしれません。
しかしせっかく提案してもらったのに、断るのはどうなのかと思う人もいるでしょう。
ここでは転職エージェントが提案した求人情報を断ってもよいのか、スマートな断り方のポイントについて解説します。
転職エージェントの提案を断ることは可能?

転職エージェントがヒアリングをもとに、あなたにマッチすると思われる求人情報をいろいろと提案してくれます。
しかし提案された案件がどうも自分の意に沿うものでなかった場合、断ることは果たして可能なのかについてまずは見ていきましょう。
キャリアコンサルタントの提案は断っても問題なし
結論から言ってしまうと、キャリアコンサルタントの提案がどうも違うと思ったら断っても問題ありません。
あくまでも転職するのは自分自身で、キャリアコンサルタントではありません。
いろいろな話をしているつもりでも、皆さんの希望する職場の条件を完璧にキャリアコンサルタントが理解しているとは限りません。
考え方にずれが生じている場合、それを修正するためにもイメージと違っていればきちんと断ったほうがよいでしょう。
提案を断られるのは珍しいことではない
なかには「提案を断るとキャリアコンサルタントの機嫌を損ねるのではないか?」と思う人もいるでしょう。
もちろんキャリアコンサルタントにもいろいろといるので、なかには気分を害する方もいるかもしれません。
しかし一般論として、断られただけでキャリアコンサルタントが不快に感じることはまずないと思って良いでしょう。
というのも自分の提案が断られることは、決して珍しくないからです。
ですから多くのキャリアコンサルタントは「ああ、またか」くらいにしか思っていません。
むしろ断られることで、それだけ真剣に相手も転職活動していると好意的に受け止めるキャリアコンサルタントもいるほどです。
これから紹介する断り方にもよりますが、断ると気まずくなるのではと余計な心配をする必要はありません。
提案を断る際に注意すべきポイント
ここまで紹介したように、キャリアコンサルタントの提案を断っても関係が悪化することはまずありません。
ただし断り方によっては、相手の気分を害する可能性があるので注意しましょう。
もし提案を断るのであれば、以下のポイントに注意することが重要です。
- できるだけ早く断る
- 断る理由についても説明する
- 無視や放置はNG
具体的に各ポイントで、どのようなことについて気をつければよいか見ていくので断る際の参考にしてください。
できるだけ早く断る
もしキャリアコンサルタントから提案を受け、「何か違う」と思ったら、できるだけ早く断ることが重要です。
ズルズル返答を先延ばしにして、募集企業と手続きを進めてしまう恐れがあるからです。
例えば応募した後で選考に進んで、面接試験の段階になったところで断ると先方の企業に多大な迷惑をかけかねません。
すでに日程調整などを進めているので、企業のこれまでの作業がすべて無駄になってしまうからです。
もし自分の希望する職場とは違うというのであれば、その段階で断ってしまうことです。
断る理由についても説明する
ただ単に断るのではなく、なぜダメなのかその理由もきちんと説明することもスマートな断り方のポイントです。
断る理由は、いろいろと考えられるでしょう。
主な理由として、以下のような要因が考えられます。
- 給料や勤務時間などの待遇が違った
- 職場環境が自分の求める条件ではない
- 他社ですでに内定を得ている
- 引越しなどで物理的に勤務できない
どのような理由でも、きちんとキャリアコンサルタントに説明して納得してもらうことが大事です。
また断る理由は、キャリアコンサルタントからすれば次の求人を紹介する際のヒントになります。
自分がイメージしている条件と求職者の求める条件のどこにずれがあるのか、どこを修正すれば受け入れてもらえるか、断る理由の中に修正すべきヒントが隠されています。
無視や放置はNG
断る際に最もやってはいけないのが、何も連絡せずに無視や放置をすることです。
なかには「せっかく探してもらったのに申し訳ない」と思って、断ることができず、かといって応募する気にもならずで逃げ回ってしまう方もいます。
しかし連絡を無視したり放置したりすれば、キャリアコンサルタントの信頼を損ないます。
「いくら真剣に探しても誠意ある対応をしてもらえない」「そもそも本気で転職する気があるのか?」とキャリアコンサルタントに思われても仕方ありません。
また連絡がないために手続きを募集企業と進めてしまって、最後の段階で断ることになれば、企業にも迷惑をかけます。
転職エージェントを利用する際には、キャリアコンサルタントからの連絡を無視したり放置したりしないように注意してください。
キャリアコンサルタントが希望する求人を提案してもらえなかったら?
キャリアコンサルタントといろいろと話をしたけれども、なかなか自分の希望する求人を紹介してもらえないと感じる場合もあるでしょう。
提案にずれがある理由として、いくつか考えられます。
もしなかなか希望する求人を紹介してもらえなければ、以下で紹介する項目に当てはまるものがないかチェックしてみましょう。
こちらの希望がきちんと伝わっていない
キャリアコンサルタントに自分の希望が正確に伝わっていなければ、思うような求人の提案は受けられません。
これはコミュニケーションが不足しているか、キャリアコンサルタントがなんらかの誤解をしているかのいずれかが考えられます。
先ほども紹介したように、提案を断る際になぜ断るのかその理由を説明しましょう。
そうすればキャリアコンサルタントも、どこが間違っていたのか気付けます。
次に紹介する際には、よりマッチングする案件を紹介してもらえるでしょう。
業績を優先している
キャリアコンサルタントが業績を優先するあまり、マッチしない求人を紹介している可能性があります。
キャリアコンサルタントも転職エージェントという組織の一員です。
ノルマを達成するために営業活動をしている側面もあります。
なかにはノルマを達成するためにどの求人を紹介すれば、求職者が受け入れてくれるかの方を重視している方もいるかもしれません。
転職エージェントは求職者を転職させれば、転職先から紹介手数料を受け取れます。
紹介手数料は年収に応じて決められる傾向があるので、年収の高い求人ばかりを紹介する可能性があります。
キャリアコンサルタントが未熟
単純にキャリアコンサルタントのスキル不足により、希望する求人を紹介してもらえない場合もあります。
キャリアコンサルタントが未熟で、十分な能力やスキルを持っていなければ、ピント外れの求人提案やアドバイスをするかもしれません。
また自分の得意分野と異なるために、的外れの求人を提案してくる場合もあります。
キャリアコンサルタントも業種や職種により、得意不得意があります。
得意分野でなければ、なかなかこちらの希望する求人を紹介してもらえないでしょう。
もし求人を紹介されたら、なぜこちらを自分におすすめするのかその理由を尋ねてみましょう。
もし納得できる説明がなければ、キャリアコンサルタントの力量不足を疑ったほうがよいでしょう。
まとめ:提案が違うと思ったら理由を説明して断ろう!
キャリアコンサルタントから求人の提案を受けた際に、どうも自分の希望する条件と違うと感じる場合もあるでしょう。
その場合、きちんと理由を述べたうえで断っても問題ありません。
提案が異なる場合にはできるだけ早い段階で断りの連絡を入れましょう。
連絡しないと面接の日程など、募集企業と話を進めてしまう可能性もあるからです。
提案にずれがある場合、キャリアコンサルタントの力量不足が原因の可能性もあります。
その場合には転職エージェントの変更なども検討すべきです。
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それぞれのアドバイザーが各業界に精通しているので、皆さんの希望に沿う求人を紹介してもらえるでしょう。
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