皆さん普段ご飯をどのように炊いていますか?
多くの人が炊飯器で炊いているはずです。
しかしたまにはご飯を鍋で炊いてみるのはいかがでしょう?
「面倒くさそう…」
「初心者にはハードル高そう…」
このように思っていませんか?
しかし鍋でご飯を炊くのは決して難しくありません。
今回は鍋でご飯を炊くメリットや初心者でも簡単に作れる方法について紹介します。
鍋でご飯を炊くメリット

鍋でご飯を炊くのと炊飯器で炊くのとは異なります。
鍋でご飯を炊くとどのようなメリットがあるのか、まず紹介しましょう。
30分もあれば炊ける
鍋でご飯を炊くと、炊飯器よりもスピーディにできあがるのはメリットです。
炊飯器でご飯を炊く場合、通常モードだと1時間程度かかるでしょう。
一方鍋で炊いた場合、米を水に浸しておけば30分程度でできあがるはずです。
米を研いだ後、しばらくしてから炊飯器のスイッチを入れようと思ってうっかり忘れていたといったこともあるでしょう。
その場合、鍋に移し替えて炊けばより早くご飯ができあがるわけです。
いざという場合でも安心
地震や台風によって、停電してしまうと炊飯器を使ってご飯は炊けません。
しかしガスが使える状況であれば、鍋でご飯を炊くことは可能です。
ライフラインがすべて使えなかったとしても、ガスコンロとガスボンベがあればご飯を炊けます。
日本は災害大国といわれ、どこで大きな災害が発生してもおかしくありません。
災害に見舞われ、電気やガスが使えなくなった時のためにガスコンロとガスボンベは準備しておきましょう。
かさばらない
ご飯を炊くために炊飯器を購入したら、それなりのスペースをとります。
炊飯器を置くためのスペースはもちろんのこと、蒸気も出るので周りの家電製品などと十分に距離をとる必要があるからです。
しかし鍋の場合、必要な時だけ取り出してガスコンロにセットすれば問題ありません。
一人暮らしの場合、部屋がそれほど広くないケースも珍しくないでしょう。
炊飯器を置くとほかの家電の置き場がなくなったり、物であふれたりしませんか?
その場合、鍋でご飯を炊けば限られたスペースを効率的に利用できますし、部屋の中をスッキリさせられます。
何よりも美味しい
鍋でご飯を炊くメリットで見逃せないのは、美味しいことです。
炊飯器と比較して短時間で一気に沸騰させられるためです。
鍋の中で活発な対流が発生し、ムラなく全体に熱を伝えられます。
結果米の一粒一粒が立って、甘みのあるご飯に仕上がります。
しかも一気に炊き上げられる鍋の場合、冷えた後でも美味しいのもメリットの一つです。
米に含まれるでんぷんがしっかり糊化できるからです。
糊化するとご飯の粘度が増し、冷めた後でも水分が外部に漏れにくくなります。
ご飯がパサつきにくくなります。
仕事などで普段ご飯は炊かずに、作り置きしている人はいませんか?
作り置きのご飯を冷凍しておいても、後に美味しく食べられるわけです。
初心者でも簡単!鍋でご飯を炊く手順
鍋でご飯を炊くことによって、炊飯器で作るよりも美味しく仕上がります。
しかしそれでも「うまく炊けるかどうか不安…」という方もいるでしょう。
鍋でご飯を炊く方法は、それほど難しくはありません。
初心者でもうまく炊き上げることは可能です。
鍋でご飯を炊く流れをまず紹介すると以下の通りです。
- 米を研ぐ
- 浸水させる
- 火にかける
- 蒸らす
具体的にそれぞれの工程でどのように進めれば良いのかについて見ていきます。
鍋でご飯を炊いてみようと思ったら、参考にしてください。
ステップ1:米を研ぐ
まずは炊飯器でご飯を炊くのと同様に、米を研ぎましょう。
米を研ぐときに強めの力で行っている人もいますが、これだと米が割れてしまいます。
その結果、米の内部のうまみまで逃げてしまうので優しく研ぎましょう。
また最初の水は水道水よりも浄水器を利用するのがおすすめです。
米は最初の水分を最もよく吸収するからです。
研ぎ終わったら、ザルにあげましょう。
ザルにあげることで水けをしっかり切れるからです。
ステップ2:浸水させる
次に米を水に浸してください。
炊飯器の場合、自動的に浸水してくれるのでこの過程は不要です。
鍋で炊く場合には自分で行わないといけないので、注意しましょう。
もし浸水なしでいきなり炊いてしまうと、米に芯が残ってしまうかもしれません。
中には仕事などの都合で夜に食べるご飯を朝に炊かないといけない場合もあるでしょう。
その場合、朝に米を研いで水につけたまま冷蔵保存しておきましょう。
浸水時間の目安は30分から1時間程度です。
夏場の暑い時期は30分程度で短く、冬の厳しい寒さの時には1時間と季節ごとに微調整してください。
ステップ3:火にかける
浸水の済んだところで、鍋でご飯を炊いていきましょう。
火加減はまず中火にしてください。
ガスコンロの場合、鍋の底に火があたるくらいです。
IHヒーターであれば、10段階で3~5くらいに合わせましょう。
1~3合程度のコメを炊く場合、すぐに水が沸騰してくるはずです。
強火だとすぐに吹きこぼれてしまう恐れがあるので、別の作業をするなら中火がおすすめです。
ブクブクといった感じで沸騰してきたところで、弱火にしましょう。
この状態で10分程度放置します。
最後に強火にして、5~10秒経過したら火を止めましょう。
最後に強火にすることで水分が飛んで、ベチャベチャした感じがなくなるからです。
5~10秒強火にかけると「パチパチ」とした音がするので、こちらを合図にしてください。
ステップ4:蒸らす
最後に蒸らしましょう。
蒸らしを行わないと芯が残ったり、加熱ムラが起きたりして美味しく食べられなくなります。
目安としては、火を止めてから10~15分程度を目安にしてください。
蒸らしの時には、鍋のふたを開けないようにしましょう。
ふたを開けてしまうと熱が一気に逃げてしまうので、開けないことです。
蒸らし終わったら、ご飯をざっくりと混ぜましょう。
これでご飯は完成です。
鍋でご飯を美味しく炊き上げるためのポイント
最後に、ご飯を鍋で作る際においしく炊き上げるためのポイントについて紹介します。
主に意識してほしいのは以下の点です。
- 鍋の種類
- 計量カップで測る
- 水の量は季節に合わせて
- 冷凍する場合
各項目でどのような点に注意すれば良いか紹介するので、参考にしてください。
鍋の種類
鍋と一言で言っても、いろいろな種類があります。
その中で米を炊くためにはどれがおすすめかで迷う人もいるでしょう。
米を炊くのにおすすめの鍋で、条件は基本何もありません。
ただ一つだけ条件があって、それはふたのついているものを使用すること。
ふたがないと吹きこぼれが起きたり、水分が早く蒸発してしまうのでうまく炊けません。
またガラスのふたのものがおすすめです。
中の様子を逐一確認できるので、沸騰してすぐに弱火に切り替えられるなど対処できるからです。
計量カップで測る
米を炊くときには一定量の水に浸す必要があります。
水は多すぎるとベチャベチャになってしまいますし、少なくても硬い仕上がりになりかねません。
水を入れる際には、計量カップを使ってしっかり測るように心掛けてください。
水の量は米1合に対して、200mlが目安です。
ただし鍋の形状などで少し調整する必要があります。
何度か水の量を変えて調整しつつ、試行錯誤して理想の硬さを見つけていきましょう。
水の量は米に合わせて
水の量を調整するにあたって、米の状態も考慮に入れましょう。
新米の場合、古米と比較して水の量を気持ち少なめにして炊くのがおすすめです。
新米は柔らかく、水分量が多いので目安としてはいつもより10~20cc少なめにして炊くと美味しく仕上がります。
冷凍する場合
ご飯を作り置きして、残りは冷凍しておきたいと思っている人もいるでしょう。
冷凍する際には、まだご飯が温かいうちにラップに取り分けておいてください。
ラップ1枚当たり、お茶碗1膳分の量で分けましょう。
ラップに入れる際には、平たく均一の厚さにしてまとめるのがポイントです。
解凍したときに熱が均一にわたるようにするためです。
粗熱が取れたら、冷凍庫に入れます。
ラップして、さらにチャック付きの密閉できる保存袋に入れて冷凍庫に入れましょう。
解凍する際には、電子レンジを使用してください。
目安は600Wで3分程度です。
まとめ:鍋でご飯を炊けばスピーディで美味しい
鍋でご飯を炊くのは、ポイントさえ押さえれば決して難しいことではありません。
しかも従来の炊飯器よりも早く、しかもおいしく炊ける可能性があります。
地震や台風などで停電した時でもガスが使えれば、鍋でご飯を炊くことは可能です。
いざという時のために、鍋でのご飯の炊き方はマスターしておいて損はありません。
鍋は基本的に何でも構いません。
ル・クルーゼの鍋はご飯を炊くのが得意といわれています。
ル・クルーゼの鍋の特徴や魅力については、以下の記事も参照にしてください。
別売の「インナーリッド」という内蓋があります。
こちらは吹きこぼれ防止機能がついているので、炊飯するのに適しているからです。
ル・クルーゼの鍋なら基本何でもご飯を炊くことは可能です。
しかし「ココット・エブリィ」もしくは「ココット・ロンド」がとくにおすすめ。
ル・クルーゼの公式オンラインショップでどのような鍋がラインナップされているのか、一度チェックしてみませんか?