スマートフォンでデータ通信する際に、Wi-Fiに接続して使用することが多い方もいるでしょう。
Wi-Fiに接続すれば、自分のデータ容量を消費せずに済むので月末通信制限に引っかかる心配もありません。
ところで最近スマートフォンをWi-Fiに接続すると、Wi-Fiのアイコンの隅に「6」という文字が表示されているのに気づきませんか?
このWi-Fiの6の意味について、今回は詳しく見ていきます。
スマートフォンのWi-Fiの隅に表示される6の意味は?
スマートフォンをWi-Fiに接続すると、横に6と表示される場合があります。
これはWi-Fiがどの規格に接続しているかを示しています。
その他にもWi-Fiのアイコンの隅に、いろいろなマークが表示される場合もあるでしょう。
ここでは6の意味とそのほかの主要なマークの意味について見ていくので、該当するマークが表示された際の参考にしてください。
6は6Gを意味する
Wi-Fiの横に6と表示されるのは、「Wi-Fi6に接続していますよ」という意味です。
Wi-Fi6とは、Wi-Fiの規格名のことで第6世代の通信規格です。
この記事を執筆している2025年10月時点で、最も新しい世代の規格になります。
これまで第1世代から第6世代まで登場しました。
より新しい世代の方が、より高速通信が可能です。
つまりWi-Fi6に接続していれば、サクサクインターネット通信を楽しめます。
×マークが表示された
時折スマートフォンのWi-Fiのアイコンを見ると、隅に「×」マークが表示されることがあります。
これはWi-Fiに接続できていない状況を意味しています。
なぜWi-Fiに接続できないのか、主に以下の要因が考えられます。
- ルーターがオフ
- スマートフォンのWi-Fi設定がオフ
- ネットワークの接続設定に誤りがある
- そもそも電波受信ができていない
もし×マークが表示されデータ通信できなければ、ルーターとスマートフォンを確認しましょう。
ルーターに電源が入っているか、スマートフォンがWi-Fi接続できる設定になっているかチェックしてください。
もしいずれも問題なければ、SSIDやパスワードの設定ミスがないか確認しましょう。
もしどれも問題なければ、電波が受信できていないようです。
ルーターの設置場所を見直すなどの対策を講じてみましょう。
!マークが表示された
Wi-Fiのアイコンの横に「!」マークが表示されることもあります。
!マークが表示されるのは、通信状況に何らかの問題が起きていることを意味しています。
主な原因として考えられるのは、以下の要因です。
- 電波が弱い
- 設定や認証で問題が起きている
- ルーターの故障など不具合
もし!マークが表示され、スムーズにデータ通信できなければ、ルーターの設置場所を見直してみましょう。
またルーターから距離の離れたところでデータ通信しているのであれば、ルーターにもっと近づいてみるのも一考です。
認定や認証エラーの場合、いったんWi-Fiへの接続設定を切断しましょう。
そして再度接続し直すと問題が解決する場合もあります。
これらの対策を試してみて問題が解決しなければ、ルーターの不具合の可能性があります。
ルーターを再起動することで問題解決する場合があるので、まずは試してみましょう。
それでも状況に変化がなければ、ルーター自体が故障しているかもしれません。
メーカーなどに問い合わせてみましょう。
Wi-Fi6について詳しく解説

先ほど紹介したように、Wi-Fiアイコンの隅に6が表示されるのはWi-Fi6に接続しているためです。
2025年10月現在、Wi-Fi6は最新の通信規格です。
今回はWi-Fi6とはどのような通信規格なのか、どのようなことができるのかについて見ていきます。
Wi-Fi6とは
Wi-Fi6とは新世代のWi-Fiテクノロジーです。
1997年に登場したのが第1世代で、第6世代のWi-Fi6は2019年より登場しました。
「AX Wi-Fi」や「80.11ax」と呼ばれる場合もあります。
以前のWi-Fi5と比較して、受信できる周波数帯に違いがあります。
Wi-Fi5の場合5GHz帯でしか受信できませんでした。
5GHzの場合、安定した高速通信が可能な半面、障害物にもろさがありました。
一方Wi-Fi6の場合、5GHzのほかに2.4GHzでも受信可能です。
2.4GHZは障害物があっても遠方まで電波を届けられるのが特徴です。
より多くの周波数帯で受信できるので、どこでも高速で安定した通信が期待できるわけです。
高速通信が可能
Wi-Fi6は高速通信が可能なのは、大きなメリットといえます。
Wi-Fi6の最大通信速度は9.6Gbpsです。
先代のWi-Fi5は最大6.9Gbpsでした。
よってWi-Fi5と比較して、Wi-Fi6は約1.4倍の高速通信が可能になりました。
動画視聴やオンラインゲームなど、大容量による高速通信を希望している人はWi-Fi6に接続できる環境や端末があるとよいでしょう。
より多くの端末に接続できる
Wi-Fi6はWi-Fi5と比較して、より多くの端末と接続できるのもメリットの一つです。
Wi-Fi5の場合、最大接続数は4台でした。
これがWi-Fi6では8台まで対応と、2倍の数のデバイス接続が可能です。
Wi-Fi6は専門的な技術の話になりますが、8x8 アップリンク/ダウンリンク MU-MIMOとOFDMAとBSS Colorに対応しているためです。
これで最大4倍の容量を確保できたため、より多くの端末を同時並行で接続できるようになりました。
最近ではインターネットに接続できる機器は増えました。
従来のパソコンやタブレット、スマートフォンだけでなく、テレビやエアコンなどのスマート家電もネットとの接続が可能です。
さらにIoT機器もネットに接続するので、より多くのデバイスを同時にネット接続する必要が生じています。
Wi-Fi6は時代の流れに対応した通信規格といえます。
節電に対応
Wi-Fi6は接続しているデバイスの消費電力を抑制できるのもメリットです。
TWTと呼ばれる技術を採用しているためです。
TWTとは、簡単に言えばデータ通信するタイミングをコントロールできる技術です。
例えば通信していないときには、デバイスをスリープモードにできます。
つまり余計なバッテリー消費を抑制できるので、無駄な電力消費がなくなる節電できるわけです。
バッテリーの無駄な消費がなくなりますし、コンセント接続している場合でも節電が可能です。
近年電気代は上昇の一途をたどっています。
コロナ禍からの経済回復で需要が急に増加したために、原油価格が上昇しているからです。
また国内事情として、発電所の老朽化などで電力供給能力が低下したことも電気代高騰の要因といわれています。
電気代を節約できますし、バッテリーへの負荷が軽減されるのでスマートフォンやタブレットを長持ちさせられます。
セキュリティを強化できる
Wi-Fi6を使用することで、セキュリティ強化が可能なのもメリットといえます。
「Wi-Fi CERTIFIED WPA3」と呼ばれる新しいセキュリティ規格を採用しているためです。
簡単に言えば、同時認証規格を採用しているのが大きな特徴です。
オンライン上で攻撃されても、こちらで対応できます。
またこちらの企画では、通信ごとに別々のセッションキーを生成するのも特徴の一つです。
暗号化通信もおこなえるので、情報漏洩しにくい仕組みになっています。
まとめ:Wi-Fi6でサクサクデータ通信を楽しもう!
スマートフォンを使用していて、Wi-Fiのアイコンの近くに6が表示されるのはWi-Fi6に接続しているからです。
Wi-Fi6は次世代の通信規格と呼ばれていて、Wi-Fi5と比較して高速通信でより多くのデバイスを同時に接続できます。
使い勝手のよい通信規格で、バッテリー消費を抑制できますし、セキュリティ対策もより強固になっています。
安心してWi-Fi通信を楽しみたければ、Wi-Fi6対応のデバイスやルータをさっそく取り寄せましょう。
大手携帯機器メーカーのSamsungでは、Wi-Fi6に対応した携帯端末を数多く取り扱っています。
Samsungの最新機種のレビューについては、以下の記事でも紹介しているのでよろしければチェックしてみてください。
バッテリーの効率性が増し、無駄な電力消費を回避できます。
Wi-Fi6と合わせて使用すれば、ますますバッテリーを温存できるでしょう。
Samsungの商品に関する情報は以下のバナーでも紹介されているので、こちらもよろしければクリックしてください。
