「なんだか、あの人いつもイライラしているよね…」
「私、何かしたのかな？って気を遣って疲れる…」
そんな風に感じること、ありませんか？
イライラしている人が近くにいると、自分まで心がざわついたり、ストレスが溜まったりしますよね…。
こちらは、何も悪くないのに、空気が重くなる。 会話ひとつ交わすのも気を遣うし、顔を見るたびにこちらまで気分が悪くなる…。
そんな経験をしているあなたへ、この記事では”イライラする人の心理”を専門的視点も交えて解説しながら、「あなたが悪いわけじゃない」と思えるようにします。
あなたの、その疲れを少しでも軽減できますように。
イライラする人の特徴
まずは、あなたの周囲にいる”イライラしている人”を思い浮かべてください。
例えば、こんな特徴はありませんか？
・口調がいつも強めでトゲがある。
・表情が険しく、話しかけずらい。
・物音や他人の行動に過敏に反応する。
・他人に対して批判的、否定的な言動が多い。
・機嫌がコロコロ変わる。
・口にする言葉は基本的に”嫌味”か”文句”が多い。
これらの特徴を持つ人は、実は「外の世界に怒っている」のではなく、「内側の自分」に原因を抱えていることがほとんどです。
そして、このように自分のことすらも客観的に見ることができない場合がほとんどです。
イライラの裏にある心理状態
「イライラする人」は、どんな心理状態なのでしょうか。
表面上はただ怒っているように見えても、そこには以下の深い心理的背景があります。
自己肯定感の低さ
意外かもしれませんが、常にイライラしている人の多くは「自分に自信がない」状態です。
例えば．．．
・「自分は認められていない」と感じている。
・「自分が正しい」と思いたい（＝裏返しで、”自信がない”に繋がる場合も。）
・「失敗したくない」という強いプレッシャーを抱えている。
その劣等感や自己否定感が、他人への攻撃として表に出てしまうのです。
コントロール欲求の低さ
イライラする人は、「自分の思い通りに物事が進まないと気が済まない」傾向があります。
他人が自分の理想通りに動かないことがストレスになり、口うるさくなったり、怒りの形で反応します。
この背景には、「自分が無力である」という不安や、「混乱を受け入れられない」とい臆弱さがあることも。
慢性的なストレスや疲労
睡眠不足、過労、家庭問題、経済的不安…など、これらの要素が積み重なると、心がすり減って「余裕が」失われます。
すると、小さなことで爆発する「プチ切れ」が増えます。
まさに ”内なるストレスの吹き出し口としてのイライラ” です。
「私のせい？」と悩むあなたへ
ここまで読んで「あれ？もしかして私、何も悪くなかったんじゃない？」と少しでも思えることはできましたか。
イライラしている人と接していると、いつの間にか「私の言い方が悪かったかな？」「もっと気を遣えばよかったのかも。」と、自分を責めがちです。 けれど、それは相手の問題であってあなたの問題ではありません。
あなたが無意識に背負ってしまっている「他人の感情に振り回される苦しさ」、それに気づくだけでも、少し楽になれます。
被害者のあなたが感じやすいストレスとその正体
緊張状態の継続
常に「また怒られるかも」「今は話しかけちゃダメだ」と心が知らずのうちに警戒状態に陥ってしまっています。
これは”軽いPTSD”と言っても過言ではありません。
自己否定感の増加
「自分が至らなかったから相手が怒った」と解釈し続けると、自己肯定感が低下します。
すると、対人関係全般に悪影響が出ることも。
感情の麻痺・抑圧
本当は「怖い」「腹が立つ」「傷ついた」と思っているのに、「そんな風に思っちゃいけない」と感情を押し殺してしまう。
その結果、うつ症状のような心の不調に繋がることもあります。
イライラする人と関わるときの【心を守る】対処法
「関わらない」の一択で済めば簡単ですが、職場や家族、日常生活の中で”関わらない”ことができないケースが多いですよね。
そこで、ここでは「逃げられないときに心を守る対処法」をいくつかご紹介します。
心の中に”ガラスの壁”をつくる
相手の怒りや不機嫌を、すべて自分の中に受け止めてしまうから苦しくなるのです。
心の中で「これはこの人の問題」「私は巻き込まれない」と思いながら、”透明な壁”を想像してみてください。
これだけでも、心理的にかなり守られます。
客観的な視点を持つ
「この人、自己肯定感が低いんだな」
「今、心の余裕がないんだろうな」
と、相手の感情を”分析する視点”を持つことで、巻き込まれにくくなります。
心理学では、これを「観察者視点」と言います。
実践すれば、だんだんと心が軽くなるかもしれません。
感情を吐き出す”安全な場所”を作る
誰かに話す。紙に書く。自分の中にため込まないことが大切です。
一番いけないのは、「私さえ我慢すれば…」と耐え続けること。
ここまで頑張ってきたあなたは、もう十分頑張っています。
少し、自分を労わってあげてください。
まとめ：あなたは悪くない。自分の心を第１に守って。
イライラしている人に対して、優しくしよう、理解しようとするあなたは、きっととても思いやりのある人でしょう。
でも、だからこそ、他人の機嫌に振り回されて、心を消耗させてしまっているはずです。
今回の記事で１番伝えたかったのは、「あなたは悪くない」ということ。
そして、「あなたの辛さには、理由がある」ということ。
どうか、あなた自身の心を大切にしてあげてください。
この記事で、少しでもあなたの心を軽くできたなら、本当に良かったです。
追伸：もし、心が限界を感じているなら
もし、心のストレスが限界を迎えそうなときは、無理をせず、休むこともひとつの選択肢です。
カウンセリングやオンライン相談など、少し外の力を借りるも、大切な自分の守り方です。